
明後日、パースに向けて出発しますが、先週いつものご近所仲間と、伊勢佐木町の「横浜シネマリン」で観たドイツ映画「白バラの祈り、ゾフィー・ショル最期の日々」の感想をUPしておかないと、忘れ物をしたようで落ち着きません。
「ホテル・ルワンダ」同様、重い内容の映画でした。
1943年のドイツ、ミュンヘン。
打倒ヒットラーを呼びかける組織「白バラ」のメンバー、ゾフィーと兄ハンスは、大学構内でビラをまいている所を見つかり、ゲシュタポに連行されて、尋問官の取調べを受けます。
カメラは淡々と追っていきますが、前半はこの21歳の女子大生ゾフィーとゲシュタポの尋問官モーアとの心理戦が展開される取調べ室のシーンが凄まじいです
悪名高いゲシュタポですが、ここは人間対人間のぶつかり合いとして描かれています。
仲間の情報を教えれば見逃すと言うモーアの取引も拒否して、ゾフィーは「国家反逆罪」の罪で、わずか6日後にギロチンの露と消えるのです
実話だけにド~~ンと心に響きました。
実際にあったレジスタンスグループ「白バラ」については、20年前に発表された「白バラは死なず」という映画でも知られていますが、今回の作品は、東西ドイツ統一後、新たに発見されたゲシュタポ尋問記録を元に、ゾフィーを中心に据えて最期の6日間を描いた映画です。
ゾフィーを演じるドイツ女優「ユリア・イエンチ」の、意志の強そうな凛とした表情は、ピッタリのはまり役でした。
あのヒットラーの時代に、命をかけて「ロシア戦線やユダヤ人大虐殺」抗議のビラをまいた若い人々がいたこと自体、少し救われる気がしますが、捕まってからわずが6日後にギロチンですよ
名ばかりの裁判が行われますが、その裁判官は保身をはかる元共産主義者、もう救いようがありません。
尋問官のモーアが裁判の後、ゾフィーに会いにきます。
彼も人の親、ゾフィーの事が気になったのでしょう。
監獄の窓から空を見上げ、神に祈るゾフィーの姿、そんな彼女を見守る同獄の女性とのふれあいなどが良いですね~~
後半は狭いシネマリン館内もすすり泣きの声がアチコチから聞こえてきました。
前回の「ホテル・ルワンダ」を観終わった時は、平和ボケ日本を恥じましたが、今回は言論の自由がある現代日本に住んでいる事を嬉しく思いました。
日本だって、ヒットラーのナチスドイツとは三国同盟で友好関係にあった仲です。
いろいろな犠牲者がいたに違いありません。
丁度「横浜事件」の結論も出たことですし・・・
「民主主義と言論の自由」は、これからも私たちで守っていかなければならないものだと、つくづく実感させられました。
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喉が痛くて今日病院に行ってきました。
疲れがたまると、喉に赤信号が出るのです。
暖かい(と言うより暑い!)パースでノンビリしてきます。
明日は宅配便で荷物を出し、午後から国立劇場の人形浄瑠璃「曽根崎心中」を鑑賞してきます。
そして明後日いよいよパースに出発です
「パースでgooブログは繋がるか?」gooスタッフさんからのお返事がありませんが、取り合えずパソコンは持って行きます。
それでは「行ってきま~す」